実機について |
西暦198X年、世界勢力はA国とZ国に二分され、冷戦状態が続いていた。 1987年、セガから登場した擬似3Dシューティングゲーム。同社が得意とする体感筐体ゲームの一つ。 可動筐体は戦闘機のコクピットを模した凝ったデザインである。 中でもダブルクレイドルタイプ(Cradle=揺り篭)と呼称する大型筐体は、左右方向のみならず、 前後方向にも大きく可動する。 左右のみの揺動に省略した小型筐体(クレイドル)タイプも登場している。 安全性を考慮し、座席にシートベルトも装備される。
全18ステージ構成。間も無く登場したバージョンアップ版「アフターバーナーII」は全23ステージ構成。
スピード感溢れるステージ構成と相成って、当時としては破格の美しいグラフィック・BGMで、 |
作品&戯言 |
「アウトラン」「スペースハリアー」共々、現在も語り継がれる体感筐体ゲームの世界的大ヒット作ですね! これらビデオゲーム史に残る名作達をミニチュア化する計画は、この展示サイト立ち上げ時からありましたが、 まだ腕も未熟な部分もあって、今まで見送っておりました。 展示作品が100機種を越えた2015年3月頃から準備を始め、他の作品と並行しながら時間を掛けて製作しました。 今作の目玉は何と言っても、ダブルクレイドル筐体の可動の再現です。 最初の難関になる側板のイラストは資料からの流用ですが、問題は駆動部のアームで隠れている部分です。 どうしようか非常に悩みましたが、隠れている部分はあまり複雑に描かれてないのが幸いして、 ウィンドゥズのペイント等で修正しました。小まめにグラデーション掛けたりして違和感も最小限に抑えています。 第二の難関、可動軸の位置合わせは仮止め→失敗を繰り返しながら慎重に進めました。 途中で本体の幅を大きく修正したために若干歪んでしまい、残念ながら前後方向は引っ掛かってスムーズに動きませんが、 シート部分の左右方向の可動は、申し分ない出来栄えになりました♪ モニターのガラスも実機と同じ二重構造になっています。 作者がこのゲームに触れたのは「ハングオン」の解説記事にも登場した、地元のボウリング場でした。 このボウリング場は1階がゲームコーナーになっていて、エレメカやメダルゲームやピンボールに、 テーブル筐体やアップライト筐体に大型体感筐体などの様々なゲームが、非常にゆったりとしたスペースに置かれていました。 今回の作品「アフターバーナー」もありました。しかもダブルクレイドル筐体!! 当時たまに読んでいた某パソコン雑誌の最新ゲーム紹介コーナーで、この筐体についてある程度知っていましたが、 こんな大きい筐体、流石に遊園地くらいしか置く場所が無いだろうと思っていただけに、まさか地元でプレイ出来るとは… 1プレイ200円だったかなぁ? この頃は中学3年生でプラモやゲームと様々な趣味に没頭していましたが、普段の小遣いやお年玉とか小まめに貯金したりして、 計画的に遣り繰りしていたため懐にも余裕があったので、親戚達とボウリングしに行った折に、1ゲームやってみました(笑) 空母から発進と同時に筐体が前後に揺れ、敵ミサイルを避ければ左右に激しく揺れる… もう兎に角、筐体が動く度に「うぉ〜っ!」やら「ぶつかる〜!!」とか奇声を発して、一緒に居た兄貴達に笑われた記憶があります。 結局、ステージ5辺りでゲームオーバーになったかな? その後、他のゲームセンターでも見掛けるようになりましたが、その殆どが左右に揺れるのみのシングルクレイドル筐体で、 貴重なダブルクレイドル筐体は、件のボウリング場以外では全く見ませんでした。 |